大谷石 Oya Stone

真夏でも12℃ほど、年間を通して8℃前後。
栃木県宇都宮市のほど近く、大谷石地下採掘場跡となる地下神殿のような大空間が広がる、大谷資料館

観光、社会科見学、夏の涼にと賑わう場所。

ここは1919年から1986年までの約70年、 大谷石を掘り出して出来た巨大な地下空間。

戦時中は秘密工場として、戦後は政府米の貯蔵庫として、そして現在は撮影やコンサートホールや展示会場、教会としても利用されている。

アート作品の展示会場として

建てられたものではなく、掘り込まれた場所が、
まるで街を形づくるように街路のような空間になっている。

大谷石は、フランク・ロイド・ライトの旧帝国ホテル(ライト館 ※愛知県の明治村に移築)で建築素材として利用されたことで有名な石。(大谷石資料館の展示写真)

そのほか数多くの名建築にも。

採掘場近くにある、宇都宮美術館(岡田新一設計)、東京・池袋にある重要文化財の自由学園明日館(フランク・ロイド・ライト設計)、鎌倉の神奈川県立近代美術館(坂倉準三設計※2016閉館、今後は保存)などでも利用され、自然のもつ風合いと、明るくやさしい色が建築に添えられている。

宇都宮美術館・外観

宇都宮美術館・中庭

採掘場にある人の手による労働の跡。
その賜物として生まれた、人をやわらかく包み込む空間。

産業の歴史と、その産物が使われている場所。
どちらも石に対して敬意のある場所。

その両方を繋げて思いを馳せながら見ることも、
意義深いものがあるようです。