安藤忠雄さん代表作の一つ「光の教会」
2017年開催の安藤忠雄展では原寸大模型が展示され、幅広く多くの方が訪れ、そのスケール感などをそのまま感じることができた素晴らしい機会。
建築はその場に立つと、様々なものを感じるのも醍醐味。
京都や大阪から、少し足をのばして実物を見に行ける建築。
その場所に佇み、そこにある光と独特の空気感を実際に肌で感じることをお勧めしたい建築のひとつ。
初期案では十字架にガラスをはめず、外の自然と繋がるままに建てようとしていた。あまりの寒暖の中で過ごすことに考慮した結果、ガラスの入った状態に。
2017年の展覧会では、この十字部分にガラスのない状態で原寸大模型が設置された。より原案に近いピュアな状況が生まれたことにより、最初に考えられた自然や光のあり方を実現し、そこに佇むことのできる希有な機会だった。
光の教会は大阪、茨木春日丘教会として建てられ、
実際に一般人でも訪れて見学することができる場所。
今も利用されている教会のため、
見学できる曜日と時間は限られており事前予約が必要。
茨木春日丘教会 見学について
http://ibaraki-kasugaoka-church.jp/j-forvisitors.html
アクセス JR茨木駅・阪急茨木駅からバス
http://ibaraki-kasugaoka-church.jp/j-access.html
石壁と木々に囲まれた外観。
ボランティアの方々により運営されており、見学はご厚意での活動。有名建築である以前に、本来とても静かで敬虔な場であることを忘れないようにしたい。
この場を訪れる前に読むと、建築が造られた過程、そこに込められた想いや、できるまでの葛藤などについて一層理解が深まる本「光の教会ー安藤忠雄の現場(平松剛 著)」。
いつか訪れたい、と思う方はぜひ読みたい一冊。