アアルト自邸 (THE AALT HOUSE)
雪の中、温かみのある自邸。
アアルト建築やデザインにみる工夫やディテールがたくさんあります。
行き方については、こちらに。
アアルト自邸とアトリエ − 行き方
アアルト財団によって美術館として公開されており、ガイドツアーの時間に行き、アアルト財団のスタッフから説明を聞きながら内部を巡ります。(英語)
アアルト財団 (Alvar Aalto Foundation)
http://www.alvaraalto.fi/index_en.htm
アアルト自邸(THE AALT HOUSE)
http://www.alvaraalto.fi/aaltohouse.htm
アルヴァ・アアルトとアイノ・アアルトが
1935年から設計、1936年に完成。
仕事場のスタジオを自邸に併設しています。
外観からもゾーンが分かる造りとなっており
左側の白い部分が仕事場、
右側の茶色で囲まれている方が住居部分。
内部のスタジオ部分
集中できるようにと、窓は目線より高い場所に。
高窓からの柔らかい光が包み込む空間。
2階の茶色部分は、樹皮繊維を折り込んだ素材。
アアルトが仕事をしていた席はそのままに。
1階リビング
木の引き戸と段差によって、奥にある仕事場とリビングをゆるやかに繋ぎつつ、空間を分けている。引き戸は日本建築にインスパイアされたとか。
ダイニング
アルヴァとアイノ・アアルトのイタリアへの新婚旅行時に購入した木彫りの椅子。壁は布地貼り。
1936年に誕生した、ガラス作品。
アイノ・アアルトがデザインした初期の頃は、
底が丸みを帯びていたようです。
今はiittalaのフラワーベースや器に。
2階への階段。
昇っている感覚がないほど、スムーズ。
詳しい工夫は階段とベッドについてのページに。
2階リビングは暖炉を囲むプライベートな空間。
寒さ厳しいフィンランドにある暮らしの中心。
奥にある木のドアの向こうはゲストルーム。
工夫の1つは ドアのハンドルについてのページに。
2階寝室
朝の光をたっぷりと浴びるため、
アアルト設計の住宅は、寝室=東側が基本。
光などの自然や景色との関係、人々の動き、
さまざまな素材の組み合わせなど
アアルトの工夫が詰まった自邸には、
80年経った今も、安らぎや発見があります。